「寝ても疲れが抜けない」
「頭が冴えない」
「なにか体調がすぐれない」
「休んでもなかなか疲れが抜けない」
そんなことがあった時、病院に行っても異常なしと言われ、「寝れば良くなるよ」「疲れが溜まっているだけ」と考える人が多いですが、実はその症状、寝ているだけでは改善しないかもしれません。
別名アドレナルファティーグと呼ばれている「副腎疲労」というものがあります。
不妊に悩む女性のほとんどは、実は副腎疲労になっており、うつ病や自閉症の原因になっているとも言われているのが「副腎疲労」なんです。
では、副腎疲労とは何か?そして副腎疲労を改善する方法についてご紹介していきます。
小さな臓器で大きな働きをする副腎
副腎とは、左右の腎臓の上にある、ピラミッド型の小さな臓器です。
その大きさは小さいですが、私たちの体を維持するために必要な様々な、アドレナリンやノルアドレナリン、コルチゾール(ステロイドホルモン)などのホルモンを分泌するという大きな役割を担っている大切な臓器です。
「腎」という文字がはいっていても、腎臓とは役割が違います。抗炎症作用や女性ホルモン・男性ホルモンの産生という働きもあります。
この副腎が疲れてしまうことで、ホルモンが分泌されにくくなり、その結果、やる気がなくなったり、疲れが取れなかったり、頭が冴えないという状態に陥ってしまいます。
副腎疲労は、米国の医学会で「万病のもと」といわれるほど、私たちの健康に大きな影響を与えるのです。
うつ病ではなく「副腎疲労」が原因
副腎が分泌するホルモンのひとつに、「コルチゾール」というものがあります。
このコルチゾールはストレスに対処するホルモンで、代謝活動や免疫を活性化させ、ストレス状態から体を守る働きをしてくれます。コルチゾールは一般的に、仕事や作業が始まるためにストレスが多くなりやすい午前中に多く分泌されるリズムを持っています。
しかし、ストレスが多くなると副腎はコルチゾールをたくさん分泌しようとするため、結果副腎が疲れてしまう。これが「副腎疲労」です。
他にも、
- 朝起きれない・だるい
- 頭がぼーっとする
- コーヒーがやめられない(飲まないと体が動かない)
- 仕事が効率的にできない
- 甘いものやしょっぱいものが欲しくなる
- 慢性的に疲れている
- 性欲の低下(コルチゾールの分泌を優先してしまうため男性・女性ホルモンの産生が後回しになる)
などの症状があります。
ただ、やっかいなことに、標準治療から逸脱してしまっているなどの理由で副腎疲労には病名をつけることができていないのが現状で、その結果、似た症状である「うつ病」と診断されてしまうことがあるのです。
実際にはうつ病ではなく副腎疲労かもしれないのです。
本当は副腎疲労なのだとすれば、いくらうつ病の薬を飲んでも良くなるはずがありません。まず疑うべきは「副腎疲労」なのです。
ちなみにここで言うストレスとは、精神的なものだけを言うのではなく、食品の添加物や大気汚染、天候や気温の変化、食生活など、さまざまなことを言います。
副腎疲労の検査方法
自分の副腎が疲れている状態なのかどうかは、自分ではわかりにくく判断できません。
しかし、専門の病院に行けば検査することが可能です。
唾液からコルチゾールを1日に4回測定し、血液や尿なども合わせて検査することで、副腎の状態を検査することができます。
1回2万円ほどで受けられる検査なので、気になる方は、自分のストレスメーターを知るいい機会になると思います。
副腎疲労を改善する3つの方法
では、副腎が疲労していたらどのように改善したらいいのでしょうか?
ここでは、今日からすぐに始められる3つの方法をご紹介します。
グルテンフリー・カゼインフリーを徹底する
まずは食生活を見直しましょう。体内にいれるものを見直すことで大きく改善すると言われています。
グルテンが腸で悪さをしてしまうことで腸の消化や吸収が悪くなり、本来なら朝に多く分泌されるはずのコルチゾールがうまく分泌できない、という症状が起こります。カゼインも同じく体内で悪さをします。
ある医者は食を見直すだけで、改善が見られる患者さんは多いのだと言っています。まずは「食べないもの」を決めましょう。
また、ヒスタミンの分解が苦手な傾向があるので、ヒスタミン濃度が高めなトマトや椎茸、発酵食品、乳製品などは避けると効果があることが多い。
良質なタンパク質をとる
これは以前に栄養学を専門にしている医者に検査してもらった時に言われたのですが、日本人はほぼ全員タンパク質が不足しているとおっしゃっていました。
タンパク質が不足すると、アミノ酸が足りず、ホルモンの分泌が足りなくなります。
その結果、やる気が出ないし疲れも取れなくなります。
タンパク質を積極的に取りましょう。
鶏のむね肉やささみ、魚などの動物性タンパク質だけでなく、大豆などの植物性タンパク質など、バランス良くとることがおすすめです。
ストレスの元から距離を置く
最後に、ストレスを体にいれないことです。
ストレスには3つあり、「精神的ストレス(人間関係や通勤、育児やSNS)」「環境的ストレス(食事やカビ毒、重金属、洗剤、化粧品)」「肉体的ストレス(腸内環境や睡眠時間、運動、SIBO)」
添加物などの食べ物のストレスだけでなく、精神的なストレスになる大元から距離を置くことが大切です。
ストレス発散や解消もいいですが、元となっているものが近くにあるといつまでも改善しません。うまく距離を置くことを意識してみるのがおすすめできます。
さて、いかがでしたでしょうか?
実は多くの人がこの「副腎疲労」になっていると言われています。しかし、実際のところ自覚症状がないため、わかりにくいのが厄介なところ。
この機会に、さまざまなストレスと距離を置き、生活習慣を見直し、元気な毎日を取り戻しましょう。

